目次
【アンティーク入門編】 アンティークって何?
はじめに
皆様、初めまして。アンティークというと皆様どんなイメージをお持ちでしょうか?また、このページに辿りついて下さった方はおそらくアンティークがお好きな方がほとんどだと思います。
また、興味は持っているけど実際はよくわからない・アンティークって一体どういう物?という疑問がある方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこでこちらのページではアンティークについて少し解説していきたいと思います。アンティークが元々大好きという方も、アンティークに少し興味があるという方も読んで頂けますと嬉しいです。
と言いつつも、まだまだアンティークに関して夫婦共々勉強中ですのでもし間違っている部分がありましたら教えて頂きたいです。どうぞ宜しくお願い致します。
アンティークの定義
アンティークに興味を持った頃、アンティークって一体どのくらいの年代の事を指しているのだろう?と疑問に思いました。また、同じようなイメージでアンティークショップとヴィンテージショップってあるけど違いってなんだろう?と最初は誰しもが疑問に思ったのではないでしょうか?
アンティークとは
アンティークとはフランス語であり、かつてはギリシャやローマ時代の遺物の用いられていた言葉。「古い」「古代の」「古風な」という意味。一般的な定義としては「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品・芸術的価値のあるもの」とされています。また、アメリカでは関税法で100年以上経過した物をアンティークとみなすと明確に法律で定められているそうです。
アンティークとヴィンテージの違い
アンティークとヴィンテージの違いは100年以上前に作られた物がアンティーク、製造されてから約20~100年未満経過している物がヴィンテージと言われています。また、ヴィンテージという言葉は元々ワインの価値を表したものとされているそうですが、現在では時間の経過と共に良さが増していった物を指しているようです。
世界のアンティークの特徴
国や地域によってアンティークのデザインにも特徴があるので、知識として頭に入っているとアンティークがより楽しくなります。それでは、世界のアンティークの特徴にについて少し触れていきましょう。
今回は私達夫婦が特に好きなフランス・イギリスのアンティークの特徴をご紹介します。
フランス
フランスのアンティークは家具やミラーなどに繊細な装飾が施され、曲線の美しいラインが特徴。
実際にフランス(パリ)に来て感じる事は上記記載内容の通り、建造物や家具などすべてにおいて曲線の美しいラインが多いという事。私が惹かれアンティークの物も何故か曲線の美しい物が多いのですが、フランスは正に!といった感じです。イギリスと比べるとよりゴージャスな雰囲気があると感じます。天井を見上げてみると「天井にここまでするの?!」と驚く程に豪華な装飾がされていたり、フランスは美しさを徹底している所が素敵ですね。
イギリス
イギリスのアンティーク品はフランスのアンティーク品と比べると直線的なシルエットや、シンプルなデザイン・装飾が多いのが特徴。
イギリス(ロンドン)は前回の買い付けで初めて行きましたが、同じヨーロッパでも街並みも雰囲気も異なりイメージとの違いに驚きました。フランスと比べると確かに曲線美というよりは、シンプルで直線的シルエットが多かったような印象です。
ブランドでいうとイギリスで最も有名と言っても過言ではないウェッジ・ウッドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?また、ロンドン=アフタヌーンティーのイメージ通り、アンティークのカップ&ソーサーもイギリスでは沢山見かけました。
現代にとってアンティークとは
100年も前に作られた物が現代にも残っているといる奇跡。昔は現代のように大量生産という事がなく1つ1つ職人が手作業で製造していたという事や、洋服に関しても現代よりも素材の良い物で丁寧に作られており、長く使えるようになっている事などは現代とは大きな違いがあります。
もちろん時代が変わった事で良い面もたくさんありますが、私達夫婦はこの新旧が共存するこの現代にアンティークと出会えた事をとても面白いと感じ、また喜びを感じています。
アンティークの1つ1つは今日私達の手元に届くまで今まで様々な人々に大切にされ、受け継がれてきたという長い歴史がありますよね。
素敵なアンティークと出会えた時のあの胸のトキメキ・高揚感こそがアンティークの魅力であり、大切にして欲しいという作り手からのプレゼントではないでしょうか?アンティークは大変貴重な存在であり、かつ私達の生活に彩りを与えてくれるトキメキを思い出させてくれる素晴らしい存在です。
大人になると人は様々な経験を重ねて「初めて」という事が少なくなり、年々どんな事に対しても「感動」という感情が薄れていくと言います。そんな中、素敵なアンティークと出会えた瞬間は甘酸っぱい初恋を思い出すような胸の奥がギュッと、この上ない幸せな気分にさせてくれます。
忘れかけていたあの感情を引き出してくれるのが現代にとってのアンティークであり、物を大切にする事を教えてくれる人生の先生のような存在だと思っています。
アンティークを買いに行こう!
アンティークに興味は持ったけど『アンティークって何処で買えるんだろう?』と思われた方もいらっしゃると思います。そこでアンティークを購入出来る場所を掘り下げていこうと思います。
国内で開催されている蚤の市に行ってみよう!
蚤の市(のみのいち)とは?
ヨーロッパの各地で教会や市庁舎前の広場などで開かれている【古物市】の事を指す。また、大規模な倉庫など屋内で開催されているものもある。
嬉しい事に日本全国でも定期的に開催している蚤の市(アンティークマーケット)があります。私自身もアンティークを好きになって購入したいなと思った時に一番最初に行ったのが蚤の市でした。
蚤の市はそれぞれ開催規模も扱っている商品も幅広く、蚤の市に多い雑貨類だけではなくアンティークの洋服を扱うお店が出店されている蚤の市などもあります。国内の蚤の市で有名なのが、東京蚤の市かと思いますが、挙げたらきりがないほど沢山の場所で開催されているので気になった蚤の市に実際に行かれる事をオススメします。
【国内で開催されているアンティーク品が手に入る蚤の市】
・東京蚤の市(東京オーヴァル京王閣)
・代官山蚤の市(代官山T-SITE)
・赤坂蚤の市(アークヒルズ)
・青山Weekly Antique Market(国際国連大学)
・大江戸骨董市(東京国際フォーラム)
・湘南蚤の市(湘南T-SITE)
・関西蚤の市(阪神競馬場)
・京都ふるどうぐ市(元立誠小学校) など。
他にも沢山の地域で開催されていますので、気になった蚤の市に実際に行ってみましょう!
海外で開催されている蚤の市に行ってみよう!
『日本の蚤の市には行きつくしてしまった・・・。』『次は海外の蚤の市に行ってみたい!』という方に、フランスとイギリスで私達夫婦が実際に行った蚤の市をご紹介します。
フランス
まず抑えておきたいのはフランス。パリにある世界的に有名な2大蚤の市です。
①ヴァンヴの蚤の市
『the 蚤の市』です。道沿いにずら~っと露店が広がった王道の蚤の市で、最寄り駅から歩いてすぐの場所で開催されています。毎週土日開催です。
朝7時~8時くらいからスタートしていますが、早く行きすぎてしまうとお店がまばらで出揃っていない事がほとんどなので時間はだいたい9時頃に行く事を個人的にはオススメします。また、ヴァンヴの蚤の市は一日中開催している訳ではなく、お昼0時頃には終了してしまうのでヴァンヴの蚤の市に行く日は必ず気合いを入れて朝から行きましょう。
お店のテイストもさまざまで、アンティークの銀食器やお皿・アクセサリー・古本・レースなどを販売しているお店もあればアフリカ系の置物のお店があったり、「これも売り物?」と驚くような物まで様々です。世界中の観光客の方が訪れる有名な蚤の市で、必ず日本の方も見かけます。
ヴァンヴの蚤の市は比較的治安も良いので見やすいと思いますが、油断は禁物です。また、万が一途中で雨が強く降ってきてしまうとテントに屋根がないお店は商品が濡れてしまう為に早々に店じまいをしてしまうので、気になった物があればその場で購入が吉です。
②クリニャンクールの蚤の市
こちらは開放的なヴァンヴの蚤の市と比較すると蚤の市というよりは、小売業者などアンティークの専門店が出店していてフリーマーケットのような場所ではなく、店舗の集合体になっています。しかもかなり広範囲に広がっていて、その一体がクリニャンクールの蚤の市です。
実は100年以上の歴史を持ち、登録店舗数も3000店舗とも言われる、パリ最大にして最古の蚤の市です。(クリニャンクールの蚤の市の存在自体がまさにアンティークですね!)
1日では回り切れない広さなので、今回はこのゾーンに行こうと決めて行かれる事をオススメします。また、クリニャンクールの蚤の市にあるアンティークは美術館・博物館レベルの高級な家具から気軽に購入出来るアンティーク雑貨など商品はかなり幅広く、絶対に刺激を貰えるかなり見ごたえのある蚤の市です。(私達夫婦のオススメの場所はヴェルネゾンという区域です!)
また、ヴァンヴの蚤の市よりもアンティーク品の価格帯は高めだと思います。そして気になる治安についてですが、こちらは残念ながら目的地に辿り着くまでがかなり治安が悪い事で有名です。駅を降りてからすぐに怪しいテントが広がっています。行かれた事がある方はわかるかと思いますが、行き方には十分気を付けた方が良い場所です。
文章では説明がかなり難しいのですが、駅を降りてからその怪しいテントを左手にして真っすぐ進み、怪しい通りを上手く避けて中に入るのがオススメです!
イギリス
『イギリスの蚤の市といえばここ!』と言える、有名な蚤の市をご紹介します。
①ポートベローマーケット
ガイドブックやインスタグラムなどでも良く見かけるロンドンの有名な蚤の市です。
私達夫婦は今回初めて行きましたが、買い付けの日程的に大規模に開催されている土日ではなく平日に行ったという事もあって閉まっているお店が多く、露店はほぼ出ていませんでした。平日でも空いていたお店としては、アンティークの生地やキッチンクロスなどが売っているお店や、アンティークのレトロな電話の専門店があったり(しかもちゃんと今でも使える物!)、ロンドンらしいお土産屋さん、セレクトショップも沢山あって平日でも十分楽しめました。
また、映画『パディントン』でも使われていた赤い外観が有名なアンティークショップ『ALICE』もポートベローにあります。また、新鮮な野菜やお花を売っている小さなマルシェも開催されていて地元の方々で賑わっていました。
②カムデンパッセージ
こちらはポートベローマーケットと比べるとかなり小規模ですが、パリのヴァンヴの蚤の市のように道沿いに露店が並んでいるthe蚤の市といった雰囲気で個人的に好きな雰囲気でした。(パリのヴァンヴの蚤の市よりも規模は小さいです。)
こちらの蚤の市ではアンティークのアクセサリー、カップ&ソーサー、カトラリーなどが多かった印象です。また、カムデンパッセージも露店だけでなく屋根付きの店舗もあるので、その中に素敵なお洋服が揃ったヴィンテージ&アンティークショップもありました。
アンティークのある暮らし
私達夫婦はアンティークのある暮らし=生活に彩りを与えてくれると思っています。
例えば、アンティークのお皿を日々の生活に取り入れる事によっていつものご飯が更に美味しそうに見えたり、お気に入りのアンティークのカップで飲む紅茶は気分が上がります♪
私個人の話になりますが、最近は以前よりも料理を作るようになりました。そこでより強く感じるのは同じ料理でも盛り付けるお皿によって雰囲気がガラッと変わり、料理がより美味しそうに見えるという事です。私は元々アンティークに限らず食器や陶器が好きだったので昔から少しずつ集めていたのですが、アンティークのお皿は特にかわいいので持っているだけでもテンションが上がりますし、
『あの料理をあのお皿に盛りつけたら合いそう!』と料理へのモチベーションも上がるので一石二鳥です。
実際にアンティークのお皿に盛りつけた料理をご紹介します。
アンティークのお皿効果で美味しそうに見えていたら嬉しいです♪
さいごに
皆さん御存知だと思いますがフランスでは古い物程価値があるとされており、古い物を大切にする習慣がありますよね。私の大好きなパリの街並みは正に歴史的建造物のオンパレード!物件は古ければ古い程価値がある為、家賃も上がっていきます。私はその古い物を大切にする、古い物程価値があるという考え方にとても魅力を感じ、奥が深いアンティークに惹かれて今に至ります。
現代を生きる私達もアンティークの品々の歴史を感じながら出会えたアンティークの品々を大切にして、またアンティークの歴史を更新していけたらと思っています。